繁盛店を目指すなら優良なフランチャイズに加盟しよう!
改めてナポリタンはうまいと言わせたい
株式会社パンチョ CEO 野尻 圭介
株式会社パンチョは株式会社ファイブグループのグループ会社で、昔懐かしいナポリタンの専門店「スパゲッティーのパンチョ」を運営する企業だ。現在34店舗(直営18店、FC16店)を好調に出店しており、急成長中である。
ファイブグループの経営理念は「『楽しい』でつながる世界をつくる」。
パンチョのビジョンは「改めてナポリタンは、うまいと言わせたい」で、ミッションは「驚きと記憶に残るナポリタンで、世の中に新たな『ナポリスト』を増やす」だ。
今月は、「スパゲッティーのパンチョ」を精力的に展開する、パンチョの野尻圭介CEOにお話を伺った。
看板メニューはナポリタン(商品構成6割)
野尻圭介CEOは、大手飲食チェーンで管理職を歴任後、独立して居酒屋を立ち上げた。その店の近くに「スパゲッティーのパンチョ」ができ、大ファンになって通い続けたという。
その後、元同僚が勤める株式会社ファイブグループから、居酒屋業態の管理職へのオファーがあった。ちょうど「これからは専門店が求められる時代になる」と考えていた時で、偶然にもファイブグループがパンチョを経営しているのを知り、パンチョなら専門性が高く、その責任者になればフランチャイズ化も可能と考えて入社した。
「スパゲッティーのパンチョ」の商品構成は、ナポリタン6割、ミートソース3割、その他1割である。
麺の量は小300g、並400g、大500g、メガ600gから選べる。並以上は値段が同じで、大変お値打ちだ。トッピングの種類も豊富で、自分だけのオリジナルメニューにできるのだ。人気ナンバー1は、ナポリタンに目玉焼きをトッピングした一皿で、並からメガまで全て同一価格。1000円以内でお腹いっぱい食べられるため、若者から高齢者まで幅広く支持されている。
客層は、駅前ビルイン型店舗は会社員、郊外ロードサイド型店舗はルート営業の人が多い。ランチとディナーの割合は6対4だ。
スパゲッティーのパンチョの強み
リーズナブルな価格と本格的な味わいで世代を超えて愛されている、 ファストフード型のナポリタン専門店パンチョの強みは、次の通り。1.昔懐かしいナポリタン専門店
飲食店は「超専門店」の時代に突入したと言われる。より狭くより深く、専門性を追求した商品が求められている。パンチョもナポリタンに特化した業態で成功した。ケチャップの香ばしい香りと強火で炒めた熱々の旨さ。懐かしい昭和の洋食テイストに独自の美味しさをプラスした、まさに専門性の高い看板メニューが君臨する。2. 大盛りでもメガ盛りでも料金は同じ
パンチョで食事をすると、誰もが「こだわり」「驚き」「違い」を実感する。特に、大盛りでもメガ盛りでも並と値段が変わらないことに驚く。人は驚くと別の人にそれを伝えたくなるものだ。ちなみに原価率は、一般的なパスタ屋の2倍の過食量でも30%を維持している。3.競合ライバル店がなく差別化されている
消費者にとってスパゲティーは、カレー、ラーメン、うどんと同じ麺類のカテゴリーに入るが、ナポリタン専門店には競合店がなく、それだけですでに差別化されており、多くの顧客を獲得できる。4.ナポリタンとミートソースだけでOK
スパゲティーの種類はナポリタンとミートソースだけだが、トッピングが15種類もあって自分好みにカスタマイズできる。好きな味で手軽に早く食べられるスパゲティー屋さんなのだ。5.テイクアウト・デリバリーに強い
コロナ禍では、テイクアウト・デリバリーの比率が50〜60%あった。現在は20〜25%で、月間売上のうち100万円以上を上げている。6.飲食店未経験でも安心
フランチャイズの場合、パンチョの最大の魅力はオペレーションが容易でわかりやすく、飲食店未経験者でも可能なところだ。茹でる→炒める→盛り付ける→提供すると、至ってシンプルである15坪20席、平均月商650万円!
パンチョでは「I LOVE ナポリタン♥︎」を合言葉に、FCのミッションステートメントとして次の「3つの創る」を約束している。 ①「本部」と「加盟店」、 「加盟店/本部」と「お客様」、それぞれを繋ぐ時、お互いに「ありがとう」と言える環境を創る ②両者が困った時は、何でも互いに解決できる努力を惜しまない相互関係を創る ③「世間よし」「加盟店よし」「本部よし」の「三方よし」の精神を基に、理念共同体であり、ナポリタンの新しい世代を創るパンチョは居抜き物件の出店がほとんどだ。 標準店舗は、繁華街ビルイン型(スパゲッティーのパンチョ中心)の場合、15坪20席が標準で、平均月商650万円、坪売上40万円以上である。トップクラスの店は、渋谷店が15坪で1200万円(坪売上80万円)、新宿南口店新宿店が12坪で1100万円(坪売上92万円)、ヨドバシ横浜店が13坪で1000万円(坪売上83万円)だ。 郊外ロードサイド型(キッチンパンチョ中心)は30~40坪。現在はビルイン型が7割、ロードサイド型が3割のバランスだが、今後はロードサイド型が増加する見込みである。ビルイン型とロードサイド型、それぞれの特徴を記す。
●ビルイン型
ナポリタン専門店(スパゲティーがメイン)。客層は会社員が多く、1人でも入りやすい。主要駅(乗降客5万人以上)の駅前・駅ナカ・駅近の商業施設に出店が多い。
●ロードサイド型
ナポリタンを看板メニューとしつつも、それ以外のメニューもあってファミレスのように利用できる。ハンバーグやカレー、唐揚げを使ったディッシュメニューなども提供可能で、客層は幅広い。首都圏のベッドタウンや、地方都市の主要幹線道路沿いに出店。業態変更に強く、投資回収が早い
ラーメン、うどん、そば、丼物などの店(居抜き物件)を改装して成功する事例が多い。例えばラーメン屋からの業態変更で、売上を1.5倍~2倍に増加させるなど。 パンチョの強みは設備工事費が低いことだ。改装費用1500万円程度、加盟金・保証金を入れても2000万円の投資で出店できるため、最短2年半ほどで投資回収も可能である。収益モデルは、原価率30%、人件費率29%、償却前利益18%。 今後の出店計画は、2027年までに100店舗達成。その後は独立支援制度(ココイチのブルームシステムタイプ)や、居酒屋のランチでも可能なレシピ・ライセンスも検討中だ。これは、サービスエリアのフードコートや、ゴルフ場・スキー場のレストランなどでも導入できる。 「パンチョ大王」の名ももつ野尻CEOの、パンチョへの想いは熱い。「スパゲッティーのパンチョをブランディングしていき、知名度60% 越えを目指したい」と語る口調にも熱がこもる。みんな大好きな懐かしのナポリタン、他に競合店がない強み、FCは設備投資が低く投資回収が早いという安心感。これなら数年以内の100店舗達成は可能だと、実感した取材であった。開業資金と収益モデル
<開業資金>繁華街ビルイン(15坪) | 郊外ロードサイド(40坪) | |
加盟店 | 300万円 | 300万円 |
保証金 | 100万円 | 100万円 |
研修費 | 70万円 | 70万円 |
内装看板工事 | 1000万円 | 1700万円 |
厨房設備費 | 400万円 | 400万円 |
その他経費 | 430万円 | 430万円 |
合計 | 2300万円 | 3000万円 |
<収益モデル>
ビルイン(15坪) | ロードサイド(40坪) | |
売上高 | 600万円(100%) | 800万円(100%) |
原価 | 180万円(30%) | 240万円(30%) |
人件費 | 168万円(29%) | 232万円(29%) |
家賃 | 60万円(10%) | 80万円(10%) |
ロイヤリティ | 18万円(3%) | 24万円(3%) |
水道光熱費 | 30万円(5%) | 40万円(5%) |
その他経費 | 36万円(6%) | 48万円(6%) |
償却前利益 | 108万円(18%) | 136万円(18%) |
【企業情報】
社 名 株式会社パンチョ
設立/2012年7月
店舗数/34店舗(直営18店、FC16店)
所在地/〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-5-10 いちご吉祥寺ビル 7階
TEL/0422-28-4288
URL/https://naporitanpancho.com/
担当者 鈴木 昌之