繁盛店を目指すなら優良なフランチャイズに加盟しよう!

焼肉のファストカジュアル「韓丼」300店舗を目指して!

株式会社やる気 代表取締役 大島 幸士

 韓丼は、株式会社やる気(大島幸士代表)が経営する、カルビ丼とスン豆腐の専門チェーン。現在70店舗(直営5店、FC65店)で、やる気グループ全体では他ブランドを含めて87店舗を展開中だ。創業当時から変わらぬ「ひとりでも多くのお客様に、安くておいしい料理を、気持ちのよいサービスと清潔な店舗で味わっていただく」という想いを世界中の人に広めるべく、日々熱い心で事 業活動を行っている。
 5月に代表取締役に就任したばかりの大島社長(30歳)に、韓丼のフランチャイズ展開について伺った。

カルビ丼とスン豆腐が大ヒット!

株式会社やる気は、先代社長の大島聖貴氏(現会長)が1988年に創業。それまで焼肉は高価な外食だったが、ちょうどその年に日米間の牛肉交渉が妥結し、1991年から輸入が自由化されることになった。安価なUSビーフが入ってくるタイミングで開業したことから、気軽に食べられる低価格の焼肉店として、郊外の大型店で成功したのだ。その後、京都府を中心に食べ放題の焼肉店をチェーン展開している。
 とはいえ、焼肉店はまだ毎日行けるほど安くはない。そこで、もっと気軽に焼肉を食べられる業態として「カルビ丼」(500円)を考案した。それが新業態の韓丼である。しかし社内では反対意見が多かったという。牛丼チェーンはあってもカルビ丼チェーンは存在せず、成功が確信できなかったからだ。
 しかし大島会長は前向きだった。カルビ丼だけでは客層が男性に限定されそうだと考え、女性に支持されやすい「スン豆腐」もメニューに加えた。社内全員から月商は300万円程度だろうと言われながらも、可能性を信じてオープンしたところ、見事に大ヒット。40坪40席の店で、いきなり月商800万円を上げた。店舗オペレーションが間に合わないほどの大盛況となった。このためジェットオーブン(ベルトコンベア式熱機器)を導入し、短時間で効率的に焼く作業を可能にした。最後に網で焼き、香ばしく仕上げるのだ。
 この1号店(新堀川本店)は毎年売上を伸ばしていき、現在では月商1700万円(年商2億円超え)という、圧倒的な強さを誇るビジネスモデルとなった。

韓丼のストロングポイント

 近年、大手飲食チェーンが韓丼をベンチマークし、カルビ丼とスン豆腐の専門店を出店している。それについてどう思うかを大島社長に伺ったところ、「カルビ丼のマーケットを広げていただくのは良いことです」と、前向きの答えが返ってきた。

 大島社長は中学生の頃から「やる気」の店でお手伝いをし、学生時代には飲食店でのアルバイトを多く行った。外食ビジネスが大好きだったという。その後大阪の上場企業で2年間働いた後、株式会社やる気に入社。そして30歳の若さで社長に就任した。
 韓丼には数々の強みがあると大島社長は語る。以下、そのストロングポイントをまとめてみた。

1.圧倒的な看板メニュー「カルビ丼」590円

 看板メニューベスト3は、①さっちゃんのカルビ丼(並)590円、②スン豆腐690円、③石焼ビビンバ790円。この3品で商品シェア80%を占める。

「さっちゃん」とは、大島社長のお母様のこと。カルビ丼の秘伝のタレの開発者である。フレッシュな野菜や果物をたっぷり使用し、独自の配合で調合した、他店には真似のできない味を醸し出した特製ダレだ。


2.女性に人気のヘルシーな「スン豆腐」

 スン豆腐は、ヘルシー志向の女性客に大人気。豆腐には女性ホルモンと似た働きをする大豆イソフラボン、唐辛子には新陳代謝を高める効果のあるカプサイシン、牛スジやホルモンには美容効果が高いとされるコラーゲンなど、体にうれしい食材をたっぷりと用いているのだ。郊外立地の焼肉店では競合の少ない、健康志向の商品である。


3.オープンキッチンのライブ感

 店内中央にはオープンキッチンがあり、客席のどこからでも調理の一連の動きを見て楽しむことができる。香りや音も店内に広がって五感をくすぐり、食欲をそそる。


4.ジェットオーブンで作業の均一化

 ジェットオーブンにより作業が簡略化・標準化されているため、アルバイトスタッフでも短期間にオペレーションのマスターが可能だ。職人いらずで省人化に貢献。


5.生産性が高い

 自動販売機(券売機)の導入と、食器片付けのセルフサービスにより、生産性アップと人件費削減に効果を上げている。セルフサービスは郊外店では初の試みのため、お客様も最初は違和感があったようだが、現在はスムーズに利用されている。


6.テイクアウトに強い

 コロナ禍で強みを発揮したのは、テイクアウトニーズへの対応だ。テイクアウトの売上前年比はコロナ禍でも伸長しており、現在でも30%と好調をキープしている。



異業種から参入のFC、コンビニの居抜き活用で月商1300万円

 韓丼の月商モデルは800万円で、年商1億円である。売上ベスト3の店舗は、1位が新堀川本店1700万円、2位が松山平井店1300万円、3位が静岡馬渕店1100万円だ。

 2位の松山平井店は、2022年9月にオープンした。オープン月商は1460万円。株式会社ONE(清家眞爾代表)のFC経営で、異業種(酒類卸業)からの参入である。酒類卸業がコロナ禍で大打撃を受けたため新たな対策を考えていた折り、フランチャイズショーで韓丼から強いインパクトを受けたという。カルビ丼を食べた瞬間、衝撃的な旨さに感動し、今までになかった商品で差別化を図れると確信したそうだ。

 そして、コンビニの居抜きを活用して開店。オープン初日から大行列で、3日間は日商50万円を超えた。シニア、若いカップル、ファミリーなど、幅広い層のお客様が来店した。女性のお客様が一人で来店するのに驚いたという。男女比は男性6割、女性4割ぐらい。コロナ禍でも安定した収益を確保できた。現在の平均月商は1300万円。今後は松山市内に複数店を出店して行く予定 だ。



300店舗と海外展開が目標

 FC店を複数出店するFC加盟企業は40%に上る。3〜4店舗を経営している企業もある。

 収益モデルは原価36%、人件費23.5%、ロイヤリティ3.5%で、償却前利益が16%である。社員研修を受けるのは2名で、研修期間は30日だ。地方の郊外ロードサイド店が多く、繁盛店が続出している。

 まずは数年以内に韓丼の100店舗達成を目指しており、将来は300店舗規模での海外展開も計画中である。

 カルビ丼とスン豆腐の新しいファストフードが、世界に広がる日は近い。




開業資金と収益モデル

<開業資金>
加盟金  350万円
研修費  50万円
改行諸経費  230万円
什器備品   170万円
店舗施工費   4000万円(居抜き物件) ※新築は7350万円

合計     

4950万円

<収益モデル>
売上高   800万円(100%)
原価    288万円(36%)
人件費   188万円(23.5%)
家賃    60万円(7.5%)
ロイヤリティ28万円(3.5%)
水道光熱費 40万円(5%)
その他経費 68万円(8.5%)
償却前利益 128万円(16%)


【企業情報】

社 名 株式会社 やる気
設 立 1988年
所在地 京都市伏見区北端町70番地
TEL  075-605-8222
FAX  075-605-8282
URL  https://www.yaruki.co.jp/
FC担当者 FCサポート室 室長 石田善昭




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