繁盛店を目指すなら優良なフランチャイズに加盟しよう!

日常性の高い大衆中華と、独自のNOREN(のれん)チャイズシステムで躍進!

株式会社 大阪王将 代表取締役 文野幸司

株式会社大阪王将は、餃子の美味しい中華食堂として1969年にスタートした、大衆中華チェーン企業である。現在、国内に340店(FC・のれん分け300店、直営40店)、海外に80店(他ブランドを含む)を展開している。
親会社の株式会社イートアンドホールディングスのPURPOSE(目的)は、「食を通じて、ワ クワクする未来を。」、MISSIONは「すべてのステークホルダーの幸福を創造します」、VISIONは「食シーンに、新しい価値を生み出す。」である。グローバル売上高は1000 億円を目指している。
今月は、今年3月1日に代表取締役に就任した文野幸司社長(37歳)にお話を伺った。

プロパーで入社、社長就任まで

文野幸司社長は千葉県出身。成城大学の学生時代、ラーメン店でアルバイトをしていたことから飲食店の面白さを実感し、外食チェーン企業に興味を持った。そのころ大阪王将は、首都圏に出店して勢いを増していた成長企業だった。採用試験に臨み、最終面接の際、文野直樹社長(現・会長)が飲食業界への夢を熱く語る姿に感銘を受けたという。上場を控えていた時期でもあり、この企業に入ればワクワクできる、大きなビジネスチャンスに立ち会える、自分も成長できると考えた。
最初は冷凍餃子(大阪王将 羽根付き餃子)の営業として関連支店に配属され、スーパーマーケットなどの取引先を開拓した。その後中部営業所勤務を経て、入社5年目に北海道営業所の立ち上げマネジャーを任され、営業キャリアを積んでいった。
7年目の2016年、大阪王将の店舗配属となり、店長職や新店立ち上げを経験して、SVとなった。
2021年に新規加盟店の開発を担当。2023年にはイートアンドホールディングスの外食企画部ゼネラルマネジャーとして、4事業会社の業務改善・サービスフォロー・物件開発などの業務を担当した。
そして2024年3月、37歳で大阪王将の代表取締役社長に就任。世代交代の「若返り人事」だと、社内でも期待を集めている。(文野直樹会長は、幸司社長の義父にあたる)

大阪王将のストロングポイント

1.元祖焼餃子、圧倒的な看板商品

大阪王将は今年2024年に50周年を迎える。看板商品である元祖焼餃子の商品構成は、30%と圧倒的だ。
鮮度が高く風味豊かな味わいを提供できるのは、毎日店で手巻きするからだ。餃子を包むスピードが速いほど鮮度が保たれる。最も早い人は2秒に1個の餃子を包む。ただし最近は人材不足への対応も考え、工場で包んで店舗配送するシステムもスタートしている。

2.日常性の高い大衆中華

自宅では簡単に作れない中華料理を、客単価1200円前後で提供する。子どもからお年寄りまで誰にでも愛され、食べ飽きることのないメニュー揃いで、日常の外食として気軽に立ち寄れ るほか、ランチ、ディナー、テイクアウト、デリバリーなど、様々なスタイルやシーンでも利用でき、リピート率が非常に高い。
コロナ禍ではテイクアウト比率は30~40%を占め、売上は通常より多少落ちたものの、概ね安定的した数字を出し続けた。そのため居酒屋やパチンコ業界から新規事業として大阪王将が選ばれ、コロナ禍でも順調な出店(20店以上)が続いた。コロナが収束しつつある現在でも、テイクアウトは20%前後と高止まりしているのだ。

3.独自のNOREN(のれん)チャイズシステム

大阪王将のNORENチャイズシステムは、フランチャイズとボランタリー両方のチェーンの仕組みを活用して構築した、大阪王将独自のシステムである。加盟店にとってのメリットを活かし合い、デメリットを保管し合うように組み立てられている。

①店舗の個性を出せるチェーン

店舗オーナーの創造性・自主性を尊重する。

②必要な時、必要なだけサポート

オープン後1年は、SVによる店舗巡回指導を実施(完全サポート)。2年目からは、基準値を満たした店は要望に応じて店舗運営指導を実施。このため1年目のロイヤリティは2%、2年目からは0%(商標使用料1%のみ必要)となる。

③充実した研修プログラム

本部研修は60日。前半の30日間は研修センターにて、調理技術の基礎研修や、店舗経営に関するノウハウ、衛生管理等の知識に加え、ホスピタリティ・リーダーシップ・コミュニケーションといった店長育成の基礎などを学ぶ。
後半の30日間は直営店にて、お客様へのサービス、レジ操作、計数管理、マネジメント等、経営全般に必要なノウハウを徹底的に学ぶ。
調理検定には3級・2級・1級がある。60日間の研修を受けて合格すると3級を取得し、店を運営できる許可を得られる。2級はSVレベルのスピード感ある調理技術が必要とされる。1級は非常に高いレベルの技術を持つテクニカルな職人に与えられるもので、全国に17人しかいない。ちなみに5〜10店を展開する加盟店の中には、2級のトレーナーがいるところもある。

④商品企画力

グランドメニュー改定は年2回、季節メニューは年4~5回の商品企画を実施。販促企画やメディア・SNS活用の宣伝などを定期的に行っている。「ふわとろ天津飯」や「ニンニク肉肉肉チャーハン」などは、名物商品としてマスメディアでも紹介された。
大切にしているのは「価格の訴求」。価格の安さだけを追求するのではない。定番商品は常にブラッシュアップを図っている。季節ごとにメニュー展開をして、お客様に新しい美味しさをアピールしているのだ。

⑤地域密着型の店舗運営

大阪王将のビジョンは、笑顔あふれる活力みなぎる街づくり」である。この街に大阪王将があって良かったと言っていただけるような店づくりをすることが目的だ。
大阪王将には、その街に合ったメニューづくりが柔軟にできる、マイクロマネジメントという地域密着型の仕組みがある。本部で承認されれば、加盟店オーナーのオリジナルメニューが可能なの だ。チェーン機能を活用しながら独自性のある自分色の大阪王将を創り上げることができるのは、自立心の高いオーナーにとって励みになる。

全力でオーナーを応援

開店後の各種サポートのほか、全国オーナー会議も年2回開催される。東京と大阪でのオーナーフォーラムには100社が参加する。
4月には前期の実績と来期の方針が発表され、5部門(運営力・フェア商品・売上前年比・餃子の出数・餃子の前年比)の表彰も行われる。それぞれの成功事例が各オーナーからプレゼンされ、参加オーナーの投票でグランプリと準グランプリが選ばれて表彰されるのだ。 またインターネットを活用した「ナレッジシェアシステム」を用いて、全店への情報を共有化している。
さらに、優れたファサード、ポスターの貼り方、エリアのランキング、フェアメニューのレシピ確認、仕入れ情報を共有化することでも、オーナーをサポートしている。

今後のFC展開と調理ロボの実験

大阪王将の標準店舗は、駅前路面店で30~40坪(40~45席)、ロードサイド店で45~55坪(50~60席)である。
直営出店の基準はROL35%、FCの出店基準は投資回収3年だ。原価33%、人件費30%、償却前利益16%である。
今後のFC展開の出店強化エリアは首都圏で、セントラルキッチンを活用しながら労務軽減をしていく方針だ。
また西五反田店で現在、昨年10月からメーカーと協業で開発した調理ロボの実験を行っている。ふわとろ天津飯以外はすべて調理可能とのこと。メニューボタンを押すと調理指示が出て、ドラムに原材料と調味料が投入されて回転し、料理ができ上がるのだ。これにより人件費は5%程度削減可能だという。
若い文野社長のリーダーシップの下、今後ますます進化を遂げようとしている大阪王将。躍進が期待できるフランチャイズチェーンである。




開業資金と収益モデル

<開業資金>

加盟金  500万円
保証金  100万円
研修費  105万円
開業前開発指導料  30万円
設計管理工事費  2200万円
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初期投資 2935万円

<収益モデル>

売上高  750万円(100%)
原価  247.5万円(33%)
人件費  225万円(30%)
家賃  60万円(8%)
商標使用料  7.5万円(1%)
その他経費  90万円(12%)
償却前利益  120万円(16%)


【企業情報】

社 名 株式会社 大阪王将
設 立 1969年
所在地 東京ヘッドオフィス 〒140-0002 東京都品川区東品川4丁目12番8号
                     品川シーサイドイーストタワー15階
TEL  03-5769-5050
FAX  03-5769-5051
URL  https://www.osaka-ohsho.com/




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