繁盛店を目指すなら優良なフランチャイズに加盟しよう!

肉のよいちは米がうまい!

株式会社ACT Community 代表取締役 柳瀬 雅斗

肉のよいちは、株式会社ACT Community(柳瀬雅斗代表)が経営する焼肉チェーン。愛知県を中心に23店舗(直営3店、FC20店)を展開している。
経営理念は「世界に活躍する外食企業にしよう」、コンセプトは「また行きたいと選ばれるお店は、シズル感の演出を徹底しているお店」。大きな特徴は以下の3点だ。
1 テーブル設置の釜にて、お客様の目の前で炊き上がるご飯。
【ふわっ】っと上がる湯気、【つやっ】とした照り。
2 名物の牛タンは、脂がのっていて柔らか。
【ぷりぷり】の食感、噛めば【じゅわっ】っと肉汁が染み出す。
大判のカーテンロースはインパクト大で、SNS投稿も多い。
【ジューっ】と火柱がたち、鉄板からはみ出るほどの大きさ!
今月は、株式会社ACT Communityの柳瀬雅斗代表取締役にお話を伺った。
また今月号の実力店長シリーズでも、肉のよいち名駅店の横田マネージャーを紹介している。併せてお読みいただきたい。

肉のよいちが立ち上がるまで

柳瀬店長は、名古屋市西区の市営住宅で育った。サラリーマン家庭で決して裕福とは言えなかったため、経営者になるなどあり得ないと思っていた。
高校時代に高級バーでバーテンダーのアルバイトをした。当時は高校生でもバイトができた。キラキラした大人の世界に憧れを感じ、そこを訪れる魅力的な経営者たち(中には 世界を舞台に活躍している人もいた)を見て、自分も経営者(自営業者ではない)になりたいと思うようになったのだ。
高校卒業後、そのまま夜の世界で働いた。20歳からはイベントの企画・営業というプチ経営を手がけ、成功も失敗も経験。人脈づくりや料理・お酒の勉強もした。そして25歳で自分のバーをオープン。だが自分がずっと働き続けなければならず、個人経営の限界を感じた。某TV番組でイノベーションによって成功した経済人たちを見るうち、チェーン経営をしないと会社は大きくならないと思うようになり、自分が動き続けなくても100店舗にするにはどうすべきかと考え、フランチャイズシステムにたどり着いた。
当時ユッケ集団中毒事件があり、牛の生肉流通に規制がかかった。馬肉の刺身なら問題がないだろうと考え、馬の生肉を使った創作料理の店「たてがみ」1号店をオープンした。これが月商800万円で成功。フランチャイズを含め3年間で15店を展開し、馬刺しの卸販売も始めたが、馬肉のマーケットは狭いので店舗数は伸びない気がした。また、1業態でFCモデルを作るだけでは企業としての土台が弱いとも考えた。
外食の巨大マーケットといえば焼肉・寿司・焼き鳥だ。日本を代表する食に挑戦しようと考えた結果、焼肉を選択。2018年11月、「肉のよいち」1号店(名駅店)をオープンした。新参者が焼肉業界に入るためには差別化戦略が必要。これまでの『焼肉とアルコール』から『米と焼肉』へ。米に特化したファミリー中心の焼肉チェーンを目指したのだ。 名駅店は家賃100万円、改装に8000万円を投資した。コロナの影響もあってオープン当初は月商800万円と厳しかったが、毎年売上を伸ばし、現在では月商1500万円の繁盛店となった。
直営2号店として菰野店(ロードサイド店)を出店。そして柳瀬社長の人脈を中心に、 口コミでFC展開がスタートした。現在23店に至る急成長ぶりだ。特にロードサイドはランチに強く、ランチだけで250万~300万円を売り上げている。
ランチの客単価は1600円、ディナー4000円。損益分岐点は月商400万円。現在600万円で推移している。FCの撤退は1店もない。

肉のよいちのストロングポイント

1.米へのこだわり お米専門店「名将」

創業100年の歴史あるお米専門店「名将」で、米ソムリエと共に焼肉に合う米を自社開発した。これまでの焼肉屋は米にそれほど力を入れていないが、肉のよいちは米ありきの焼肉屋だと柳瀬 社長は言う。
精米仕立ての米は水分量が多くて瑞々しく甘みがある。炊きたての釜炊きごはんを提供できるのはよいちの最大の強み。米に合う肉、米に合う塩、米に合うキムチとは何かを研究し、至福の美味しさを提供している。

2.大将牛タン食べ比べ

看板メニューは、米に合う「肉のよいち名物 大将牛タン食べ比べ」(1人前1639円)、厚切りのジューシーさや中落ちのコリコリ食感など、牛タンを丸ごと楽しめる。
また宴会で盛り上がる「肉の階段盛りコース」(3500円)も、インパクトのあるメニューとしてメディアでしばしば紹介されている。

3.ガツン麺

ガツン麺(979円)の麺は冷麺の麺でモチモチ。石窯で提供され、味に深みがあってヤミツキになる。プレミアムガツン麺は、濃厚ホルモン、ほろほろ牛タン、海鮮風の3種で、いずれも1199円。よいちでは米やガツン麺が主役なので、牛肉が高騰しても原価率は35%前後と安定している。これもよいちの強みだ。

4.職人レス 売上予測が明確

FCの研修は1ヵ月で、アルバイトスタッフでも運営可能。営業中のオペレーションでは包丁を使わず、焼肉の盛り付けが中心になる。

5.売上予測が明確

立地(物件)の所在地をもとに、ターゲット層、夜間人口、近隣商業施設、店前通行量などから月商予測を明確に打ち出せるシステムがある。

6.補助金活用で早期投資回収

居抜き物件の居酒屋や他業界からの問い合わせが多く、初期投資の低減ニーズが高い。このため事業再構築補助金を活用。3000万円の投資の場合、3分の2が補助されるので、1000万 円の投資で出店が可能だ。初期投資500万円でオープンしたFC店もある。これまで12社が申請し、12社とも補助金を活用して開業している。この制度を活用すれば、1年間での回収も可能である。

サポート体制充実

肉のよいちの適正規模は、30~40坪でテーブル数が12卓。店長1人とアルバイト10人程度でも運営可能で、人件費は23%である。FCの撤退がないだけでなく、複数店舗を経営するFCオーナーが50%を占める。3店舗を経営している企業もある。サポート体制が整っていて、安心して運営できるからだ。
グランドオープンの際は、オープン前2週間とオープン後2週間、スーパーバイザー2名の立ち上げ派遣をしている。オープン後も販促物の作成やSNS販促、季節メニューや限定メニューの開発・フェアなどを実施して、FCオーナー・企業をサポートしている。

中野店や御茶ノ水店出店など東京進出も決まった。海外ではマレーシアにFC店がオープンした。今後の中期計画は50店舗出店。これからの展開が楽しみな肉のよいちである。




開業資金と収益モデル

<開業資金>
加盟金200万円
開業前研修50万円
立ち上げ派遣150万円
ロボット200万円
設計管理工事費2030万円
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初期投資  2630万円
(※事業再構築補助金シミュレーションでは、初期投資1100万円)

<収益モデル>(ロードサイド立地)
売上  700万円(100%)
原価  252万円(36.0%)
人件費  168万円(24.0%)
家賃  40万円(5.7%)
その他経費  40万円(13.0%)
償却前利益  149万円(21.3%)


【企業情報】

社 名 株式会社 ACT community
創 業 2014年1月
所在地 名古屋市中区栄3-13-6オードヴィー栄2階
TEL  052-589-9750
URL  https://www.nikunoyoichi.co.jp/




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