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スムージーでみんなの毎日をちょっといい日に!
株式会社Drapocket 代表取締役社長 塩川紘一
「GOKUGOKU(ゴクゴク)」は、株式会社Drapocket(塩川紘一代表)が経営するフレッシュジュース・スムージーの専門店で、現在21店舗を展開中。同社のVision(あるべき姿)は「みんなの毎日を、ちょっといい日に」。Mission(使命)は「楽しい気持ち、あたたかい気持ちの連鎖を広げ、人々の心を変え、世の中を変えていく」だ。
Drapocketの社名は「ドラえもんのポケット」が由来。あの四次元ポケットのように、楽しいことが次々と出てきそうなイメージである。
また同社では、スムージーかジュース1杯につき1円が募金される「Make a Gooday Project」(募金を通して教育環境を整え、世界の子どもたちに笑顔を届ける活動)を実施。ラオスでの学校のトイレ建設、毎日の水汲みのため通学の困難な子どもたちに浄水器を贈るといった支援もおこなっている。
今月は、そんな社会貢献活動に力を入れているDrapocketの塩川幸一社長(39歳)にお話を伺った。
真っ赤なトマトのキッチンカーができるまで
塩川社長は福岡出身。活発で人を喜ばせることが好きな少年だった。小学校2年生の時にある映像を通じて、世界には学校にも行けずご飯も食べられない貧困層の子どもたちが大勢いることを知り、衝撃を受けた。何か自分にできることはないかと考えた塩川少年はお年玉の入った貯金箱を空け、全額の3万円を子どもたちへの緊急支援を行う国際機関に寄付した。
だがお礼の手紙は届いたものの、そのお金が具体的にどう役立ったのかがわからなかった。そこでいろいろ調べてみたところ、教育の不十分さが貧困や病気の大きな要因になっていて、教育機関の整備には莫大なお金が必要であることを知った。「では自分がお金持ちになって学校を作ろう」と思ったそうだ。中学生になり、将来の仕事について友人と語っている時、小柄だからジョッキー(競馬騎手)がいいという話になった。それが学校内で広まり、先生まで応援してくれて、両親も賛成した。
そして定時制高校へ通いながら、日中は乗馬クラブで朝8時から馬の世話、昼食後から16時までトレーニングに明け暮れた。障害馬術で全国大会にも出場。ただJRA競馬学校への入学は大変な狭き門であることを知り、また騎手は縁故の世界との話も耳にし、さらにケガで再起不能になった馬を処分する現場も見て自分には難しいと、騎手への道を断念したのである。
ジョッキー以外にお金を儲ける道は「社長」(経営者)になることだと思った彼は、建設業を営んでいた実家で技術を覚えつつ、専門学校へ入学して建築デザインを学んだ。しかし卒業後に入社した建築会社は倒産。フリーランスで仕事を請け負ううち、もう少しお客様と近い関係のビジネスをしたいと思うようになった。そんなある日、福岡市内でキッチンカーを見て、これはお客様との関係性が密なビジネスだと思い、ワクワクするような強い関心を覚えた。
キッチンカーを学ぶなら東京だと考え、25歳で上京。原宿で繁盛していたクレープのキッチンカー会社に入社した。その会社のキッチンカーが牽引式だったからだ。トレーラー部分にエンジンがないため車高が低く、同じ目線の高さでお客様に対応できる点に着目したのである。ここでノウハウを蓄積しながら、新規事業の開発にも携わった。ところがその頃から、体にやさしい食材について真剣に考えるようになった。毎日食べても体に良いメニューを提供できないものか。
そうして思いついたのが、野菜とフルーツのスムージーである。当時スムージはまだ珍しいものだった。「体の健康はスムージーで、心の健康は接客サービスで」と思い、トマトの形のキッチンカーで独立することを決めた。資金は300万円しかなかったが、親切な業者さんに恵まれ、安価に作ってもらえたという。
業務効率化で品質向上・安定
こうして横浜の桜木町にて、3ヶ月の条件で出店を果たした。一等地だけに2日間大行列ができたが、ここで問題が発生。キッチンカーの赤色がみなとみらいの色彩条例に違反するとの理由から、目立たない場所へ移動するよう行政指導が入ったのだ。ただし目抜き通りを離れたおかげで、ポップ広告などを勉強できたメリットもあったとのこと。「妻と2人でこの3ヶ月間、月商220万円でやり切りました」と塩川社長。そして次は「横浜ベイクォーター」へ移動した。
ベイクォーターでは2週間更新の契約だった。頻繁に足を運んでくれた1人の男性が「このキッチンカーの顔出しパネルを作ったら喜ばれそうだね」とアドバイスしてくれたのですぐに作成したところ、子どもたちに大ウケで人気を集めた。その男性、実はベイクォーターの社長だったのだ。ご夫婦の仕事ぶりを見て応援する気持ちになったようで、常設が認められ、排水設備まで作ってくれたというから素晴らしい。
だがスムージーは冬場の売上が厳しく、閉店後もご夫婦ともにコンビニなどでバイトしたそうだ。努力は着実に実り、売上は毎年120~130%も伸びていった。しかし世界の子どもたちを支援するにはもっとお金が必要。そのためにも店舗展開をしなくては…というわけで、徐々に進撃が始まる。
2店舗目は上野マルイからインテナントでの出店依頼が入った。4店目のフードタイム伊勢丹横浜に出店(4店舗目)した際には、たった5坪で月商800万円の大ヒットを記録した。
しかし店舗数が増え、あまりにも忙しいとスタッフが作業に追われてしまい、きめこまかい接客が困難になり、品質のバラツキも生じるようになった。それを解決するため、セントラルキッチンを作って業務を効率化し(急速冷凍して配送)、品質の向上と安定化を図った。これを機にそれまでの「Gooday Juice(グッデイジュース)」という店名から「GOKUGOKU」に変えた。2018年のことである。
やがてFCでGOKUGOKUを経営したいというオーナーが現れるようになった。コロナ禍の折には一時期全店休業もしたが、2020年の秋ごろから業績がアップし、2021年には12店舗の出店を果たした。
GOKUGOKUフランチャイズの強み
GOKUGOKUは7~8坪で平均月商は250万~280万円。夏場は500万円販売する店もある。看板メニューのベスト3は、①期間限定スムージー、②金の房プレミアム バナナミルク、③つぶつぶいちごミルク。
売上ベスト3店舗は、①ダイバーシティ東京プラザ店(500万円)、②横浜ワールドポーターズ店(500万円)、③イオンレイクタウンmori店(400万円)。
GOKUGOKUフランチャイズの強みは次の通り。
1.オペレーションがシンプル
最小人数で運営できるオペレーションのため、通常のテイクアウトの飲食店やジュース専門店と比べて人件費が抑えられ、品質も安定している。研修はオープン前1週間とオープン3日間のサポート。2.3坪から出店でき、初期投資が低い
フレッシュジュース、スムージー専門店のため、わずか3坪から出店可能で初期投資が抑えられるので、投資回収も早くできる。またショッピングモールからのオファーが多いため、他のFCよりも物件を見つけやすいメリットがある。初期投資は、加盟金や保証金を入れてもトータルで1500万円程度。投資物件にもよるが、投資回収は2年程度である。3.スタッフ採用が容易
スムージーは若い女性に人気の商品なので、スタッフ募集時にも応募者は多い。飲食店採用難の時代にもかかわらず、グランドオープンの募集には100人以上の応募がある。4.健康志向の老若男女が支持
新鮮なフルーツや野菜を使用していて、健康志向の強い人々のニーズに応える商品を提供。農家から直送される食材も多い。フルーツマイスターがクオリティの高いオリジナルブレンドを開発していて、スムージーとジュースは毎月1品ずつ季節メニューを提供している。現在「GOKUGOKU」と「サラダボウル」(SALAD BOWL by GOKUGOKU:サラダボウル・ライスボウル・スムージーなどが楽しめる新業態)の複合出店している店が2店ある。「今後この業態を増やしていきたい。また昨年5月にFCでマレーシアに出店しました。海外出店も増やしたいですね。まずは100店舗を目指します」と塩川社長は語る。
1杯で1円の募金活動で世界に笑顔の連鎖を広げるDrapocket。社会貢献への気概に満ちた尊い企業である。
開業資金と収益モデル
<開業資金>加盟金 | 150万円 |
保証金 | 100万円 |
研修費 | 50万円 |
設計管理工事費 | 1200万円 |
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初期投資 | 1500万円 |
<収益モデル>
売上 | 250万円(100%) |
原価 | 75万円(30.0%) |
人件費 | 62.5万円(25.0%) |
家賃 | 30万円(12.0%) |
ロイヤリティ | 10万円(4.0%) |
その他経費 | 27.5万円(11.0%) |
償却前利益 | 45万円(18.0%) |
【企業情報】
社 名 株式会社 Drapocket
設 立 2013年2月
所在地 神奈川県茅ヶ崎市浜竹2-2-50 ファインズビル 1階
URL https//https://www.drapocket.com
TEL 0467-84-8893